少しおちついたので高野山・奥の院へ行ったことをお話しようと思います。
昨年10月21日にはじめて熊野古道夫〜那智の滝〜高野山(奥の院)へ行った際にとても不思議な体験をさせていただきました。
それもあって、奥の院へもう一度行ってみたいと思い半年・・
5月21日にお休みを1日いただき(行きたいと思っていたら予約がなくなり、ぽっかり空いたので)20日19時30分夜の新幹線に飛び乗り大坂へ向かいました。
この日は高野山1200年式典の最後の日とあって、旅行会社やJRでも大坂難波付近のホテルは全て満室!!
「なんとななるさ〜絶対泊まれる」根拠のない自信はいつも大いにあるので、大坂に到着してから携帯から楽天トラベルで検索です。
心斎橋駅から3分のホテルが1つだけ空室がありました〜時刻は22時・・(なんとかなって良かった)笑。
しかもフロントで、シングル料金なのにツインのお部屋しか空いてないらしく案内されラッキ〜♪
翌朝5時起きで、早朝6時の南海電車で和歌山県へ向かい、極楽駅でロープウエイに乗り換え高野駅へ、所要時間2時間。
日本でも一番急勾配なロープウエイはアトラクションみたいに、少し怖かった(>_<)皆さんも是非体験して!!
高野山からはバスで奥の院へ直行です。
この日、21日は特別な法要で9時からはじまるお坊様のお経を楽しみにしていました。
この法要は観光ガイドなどにも載ってないので知る人だけが、燈籠堂の本堂へ上がってお経をきくことが出来ます。とても狭く人数も限られていますので、私も40分前位に上がれたのですが隅っこのほうで正座をして待っていました。
それでも直前になると、後から後から・・沢山の方が本堂へ上がろうと詰めかけギューギューおされて1㎜も動けないくらいです。それもあって、決して小さくはないふくよかな「おばちゃん」は正座をしたくないらしく、立ったまま周囲のおばちゃん友達と大きな会話をする始末。
見かねたおじさんが「そこで立つと、全く前が見えませんので座ってください」←関西弁で。おばちゃん反撃「座れるわけないでしょ?ギューギューだし場所もないわ、あなたに迷惑かけてないから言われたくない」←関西弁で。そのうち小さなケンカがはじまり周囲は気まずい空気・・。別の紳士の方も「貴女はお尻を向けているのですよ、座っている皆さんに失礼ではないの??」それでもおばちゃんは意地になって言い訳をしまくり座りません。
かなりご気分を害された紳士の方は「私が外へでますので、貴女が座って下さい」と自分の席をおばちゃんに譲られました(なかなか出来ない事です)。時間になり、お坊さんのお経がはじまりました。今回はとても長い時間のお経です。その間も例のおばちゃん達はお喋りしまくります。(は〜〜、有り難いお経が聞こえない・・多分周囲の皆さんも同じ気持ちでしょう)このおばちゃんのどうでもいい会話や雑念を祓い、お経に集中して手を合わせていましたら、急に手ひらがジンジン熱くなり、いつものように身体が回ったり手が上に上にとあがります。
お経も終盤に入り、無事に法要は終わりました。
その後が悲しかった・・・。お供え物の果物やおまんじゅうをお坊さんが、私達にも分けてくださるのですが、前に置いた台がひっくり返らんとする勢いで、後方からあの「おばちゃん」が私を押しのけて走って来たの!!しかもビニール袋を大きく広げて・・・。
1人1個も行き渡らないのは誰もが見てわかるはずなのですが、おばちゃんはビニールに饅頭を詰める詰める・・!!当然、私にも残る訳はありませんが、そんな事はどうでもいい。お経をいただき1200年の法要に参加できただけで有り難い。そう思い、真ん中で空海様が入定しているであろう場所を見つめながら手を合わせていると、お坊さんが目の前に饅頭のお供え台を抱えて持ってきてくださった。
「わ〜い(*^_^*)」と、思ったのもつかの間。 また後ろから沢山の人がありえない早さで饅頭を奪っていくのでした。
でも空海様は私を見捨てなかったのです。 最後の1個をいただけました〜笑。
人は、どうしてこんなに私利私欲ばかりなんでしょう。
動物なら目の前に餌があれば飛びついてしまうのも仕方無いのだけれど、考えて行動できるのが人間ではないかと・・。
自分の日頃の行いは棚に上げて、ただ有り難いお経をきくだけで御利益があるとでも思い、ただこの場に参加するだけが目的なのでしょうか?
空海さんも、さぞ残念がっておられるか、もしくは「人とはそういうものよ」と微笑んでいらっしゃるのかな?
私にも知らず知らずに私利私欲なっていないか・・身に覚えがあるような、ないような・・、色んな事を考えさせられる1日でございました。
最終日とあって高野山はTDLみたいにランチをとるにも行列でくたびれました、今度は静かな日を選んで来よう・・(*^_^*)1日お休みをいただき有難うございました。
空海様が数珠を投げて、ひっかかっていた松の木
この日は、殿下ご夫妻もお見えで何度となく道中間近でご挨拶いたしました。
向かって左の木のパワー凄いです♪